「今のパート辞めたいけど、もう50歳。この年で雇ってくれるとこなんてないよな…」
このような悩みを抱えていませんか?
年齢を重ねるたびに、どんどん仕事がなくなっていくと考える人もいますが、パートに限っては全くそんなことはありません。
人生経験が豊富な50代だからこそ、力を発揮できる職場もあるのです。
そこでこの記事では、
- 50代が歓迎される職場
- 理想のパート先を見つける方法
について詳しく説明します。
具体的なデータを提示しつつ、納得して前向きになれる情報をお伝えしていきますのでぜひ最後まで読んでいってください。
50代でもパートで「次がない」なんてことはない
「50代、未経験可」の求人は毎日多数でている
大手求人サイトの求人ボックスで、「50代 未経験」と検索してみると753,199件もの求人情報がヒットしました。
本日の新着だけでも68,770件。毎日こんなにも多くの求人がでています。
このうち一番求人が多いのは、東京都で、185,008件。
地方でいうと例えば長野県では6,733件となっています。
地方は東京の3分の1の件数ですが、求職者の数も同じくらいの差があるので、地方だと採用されにくいということはありません。
パートで働くのは、50歳前後がもっとも多い
東京産業労働局のパートタイマーによる実態調査によると、パートで働く人の年齢層は次の通りです。
年代(女性) | 60代 | 50代 | 40代 | 30代以下 |
割合 | 23.3% | 30% | 27.6% | 18.8% |
パート従業員は50代がもっとも多く、60代も23.3%と全体の4分の1近くもの割合です。
少子高齢化により、働く人の年齢層は、これからさらに上がってくることが予想できます。
ボリュームゾーンが50代ですので、求人を出す企業側も50代を「まだまだ働ける年齢」ととらえています。
50代パート歓迎の企業が多い理由
30代、40代ではなく、50代を歓迎する職場もあります。
その理由は次の通りです。
- 年齢的に子どもから手が離れている人が多い
- 子どもからお年寄りまで幅広くコミュニケーションがとれる
- 礼儀作法が身についている
それぞれ詳しく説明していきます。
年齢的に子どもから手が離れている人が多い
30代や40代では、子どもがまだ小さいことが多く、急病や子どもの行事などによる欠勤が増えがちです。
そのため、安定して働ける50代をあえて採用するという企業もあります。
また、人手の少ない夕方や土日に働いてもらいやすいことも、企業側にとっては大きなメリットになります。
子どもからお年寄りまで幅広くコミュニケーションがとれる
高齢の方と接する機会が多い職種の場合、20代や30代の方では、相手の気持ちに寄り添った対応がなかなか難しいという問題があります。
例えば、葬儀業や介護業、中高年向けの婦人服飾雑貨店などといった職種は、むしろ50代や60代の方が向いているといえます。
また、子育てを一通り経験している人であれば、保育園での保育補助や、学校の学童支援員としての需要も高いです。資格なしでも働くことができ、子どもと関わりたい人におすすめの仕事です。
礼儀作法が身についている
これからマナーを身につけていく若い世代では、教育に時間がかかってしまうことがあります。
一方、50代では長い人生経験の中で、基本的なマナーがすでに身についている人が多いです。
特に接客をともなう職業では、礼儀作法が身についているということで、50代でも即戦力として採用されるケースがあります。
パートの職場を探しやすいのは求人サイト
最初にチェックすべきは、求人サイトです。
理由は次の3つです。
- スマホからいつでも最新の求人情報を見ることができる
- 検索機能で「50代 未経験」など自分にあった求人を絞り込むことができる
- そのままスマホから応募できる
「いつでも、簡単に、スマホから」探すことができるのは、主婦をしながら働く忙しい人にぴったりです。
家事の合間や、パートのお昼休みなどのちょっとした隙間時間にも効率的にさがすこともできます。
見つけた求人にはそのままスマホから応募できるので、手間も時間もかかりません。
しゅふJOBなどのパート専門求人サイトは、パートとして働きたい主婦が応募する前提の求人が掲載されています。
「短時間」「週三日」「残業なし」などといった主婦の希望に理解がある企業が多くオススメです。
そのほかの媒体として、新聞折込広告や地元のフリーペーパーがあります。
こちらは、地元の求人が多く、家の近くで働きたい場合、求人サイトに載ってないような掘り出しものの求人が見つかるかもしれません。
近所のお店で求人募集の張り紙がないかも、あわせてチェックしてみてください。
50代のパートは資格より経験重視
長い人生の中で様々な経験をしてきている50代は、資格よりも「経験」が重要視されます。
資格を取るか悩んだときには、働きたい職種が、「資格必須なのか」と「資格取得することで時給が大きく変わるのか」を確認してください。
未経験職種の資格にお金と時間をかけても、その職に就けなかった場合や、自分に合わなかった場合には無駄になってしまいます。
資格がなくても働けるなら、まずは働いてみて必要に応じて資格取得をしましょう。
職種にこだわりがない場合は、資格にとらわれず広く探すのが、早期に採用されるための近道です。
50代が狙うべきパート求人
50代が受かりやすい職種は、有効求人倍率が高く、若い世代が少ない職種です。
パートの職業別有効求人倍率は次の表を参考にしてください。(2024年7月)
職業 | 接客 | 調理 | 販売 | 一般事務 | 運転 | 建設 | 生産工程 | 介護 |
倍率 | 3.95 | 2.97 | 1.85 | 0.34 | 2.11 | 0.95 | 1.17 | 4.48 |
競争率が高いのは一般事務
一般事務は若い世代の応募も多く、特別なスキルや経験がない場合の採用は、狭き門となります。
同じデスクワークでも、コールセンターやデータ入力の方が採用されやすいでしょう。
なかなか採用されない場合は、少しずらして受付業務も検討してみると一気に幅が広がります。
オフィス以外にも、病院、スクール、イベント会場、ホテル、ジム、宅配便センター、クリーニング店など、多くの場所で必要とされる仕事です。
介護職の平均年齢は50歳
求人倍率4.48とトップの介護職の平均年齢は50歳です。
人手不足もあり、以前より積極的にシニア世代の雇用もされるようになりました。
無資格未経験で入職し、職場や自治体の資格取得支援制度を利用して、働きながら介護の資格をとる人も多くいます。
介護の仕事が体力的に心配な人は、夜勤のないデイサービスや訪問介護がおすすめです。
こちらは利用者の要介護度が低い傾向にあるため、介護の際の身体的負担も比較的軽い傾向にあります。
家事代行は主婦経験が活かせる
近年、共働きの夫婦や高齢者世帯の増加により、家事代行サービスの需要が高まっています。
家事が得意な人は、長年経験してきた家事スキルを活かすことができるでしょう。
家事代行の仕事は「週1日や短時間」から「ガッツリフルタイムで」まで、自分のライフスタイルに合わせて柔軟な働きかたができるのも魅力のひとつです。
未経験でも研修があるので安心してスタートできます。
「次がない」それでもすぐに今のパートを辞めるべき人
基本的には次が見つかってから辞める方が、特に金銭面においては安心です。
しかし、次が見つかっていなくてもすぐに今のパートを辞めるべき人もいます。
それは次のような人です。
- パワハラなどのハラスメントを受けている
- 心身に不調がある
それぞれ説明します。
パワハラなどのハラスメントを受けている
ハラスメントがエスカレートすると、いま以上に追い詰められてしまいます。早期にその場から逃げるのは必要な選択肢です。
また、ハラスメントによる退職は、会社都合による退職にできる場合があります。自己都合による退職より、失業保険の給付開始日や給付日数において有利です。
心身に不調がある
心身に不調をきたしたまま働き続け、それが悪化するようなことがあれば、働くこと自体できなくなってしまいます。病院にかかり続けるようになると、金銭面で苦しくなることもあり悪循環です。
休息をとることを第一優先にしてください。
通常退職する際は、パートでも2週間前に退職の意を伝えなければなりません。
しかし、ハラスメントや心身の不調は場合は、民法第628条に基づき、「やむを得ない事由」として即日退職できます。
まとめ
少子高齢化や平均寿命の伸びを背景に、50代でも積極的に採用する企業が増えています。
特にパートでの採用は、コスト削減や、忙しい時間帯に対処できるといった企業側のメリットも大きいのです。
正社員と違い、パートでは50代の採用を想定とした求人も多いので、消極的になる必要はありません。
応募する際は、これまでの経験を活かせる仕事を選ぶと採用されやすいです。
仕事の経験以外にも、家事育児経験やコミュニケーション能力など、長い人生経験から培ったスキルを活かせる職場はたくさんあります。
また、50代で理想のパート先を見つけるには、1社だけにしぼらず、複数応募が採用の近道になります。
多くの求人から効率的に探せる求人サイトをぜひ活用してみてください。
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