- 明日、職場に行きたくないな…
- 院長が怖くて毎日ビクビク…
- まだ1ヶ月で辞めたいなんて私って根性なさすぎ?
- 1ヶ月で辞める人なんているの?
こんなことを考えながら働いていませんか?
辞めたいけど本当にやめていいかわからなくて、悩みますよね。
この記事では、そんな悩める歯科衛生士さんに向けて
- 1ヶ月で辞めた私がその後どうなったか
- 1ヶ月で辞めるのはおかしいのか
- 1ヶ月で辞める場合、どう伝えるのか
以上の3点について詳しく紹介していきます。
転職後1ヶ月で辞めたい…辞めた私の実体験
転職して1ヶ月。少しは慣れてきたけれど、不安でいっぱい。歯科衛生士に限らず多くの人がそんな悩みを抱える時期です。
一般歯科で働く歯科衛生士の多くは、経営者である院長とかなり近い距離で働きます。アシスタントについたら何時間も半径1メートル以内の距離なんてこともざらです。
慣れないころは緊張からミスを連発してしまったり…。
かなりストレスがたまる環境ですよね。
私は20年の歯科衛生士人生で一度だけ、1ヶ月ほどで辞めたことがあります。
理由は、退職理由No.1ともいわれる「院長との人間関係」です。
院長は一本筋が通った、勉強熱心な素晴らしい方でした。しかし、特殊なマイルールが多く、院長の地雷を踏むのが怖くて、小心者の私はずっとビクビクドキドキ…
スタッフはみんなすごくいい人たちだったので、頑張って続けたい!そう思って1ヶ月以上頑張りましたが…
息ができないほどの緊張感の毎日で、頭痛と肩こりもひどいしで、家に帰ってからも全然休まらず。
そしてある日、張りつめていた糸が「プツン」と切れてしまいました。
「もう辞めよう…」
それから、「1ヶ月で辞めるってどうなの?」と色々調べました。今この記事をみてくれているあなたときっと同じです。
辞め方や伝え方など知識を得たうえで、院長に退職を切り出し、伝えた翌日に退職しています。
辞めた直後は、自分のふがいなさに落ち込みましたが、ストレスがなくなって体調もよくなったことで、すぐに気持ちの切り替えができました。
そしてその時の反省から自分を見つめなおし、今はストレスフリーな医院で、子育てと両立しながら働くことができています。
同じように悩んでいる歯科衛生士はたくさんいます。
あなただけではありません!
歯科衛生士は離職率が高い職業
歯科衛生士辞めた人16万人!
歯科衛生士の名簿登録者数は令和2年度で約30万人。そのうち実際の就業者数は14万人。半数が歯科衛生士をしていないということになります。
フルタイムだと子育てしながらでは働きづらい職場もありますよね。
出産で一度辞めて、そのまま戻らない人も多いです。
1〜3ヶ月で辞める歯科衛生士が多い
こちらのグラフは、ホワイトエッセンス監修記事より引用した、歯科衛生士の実務実態です。
引用:ホワイトエッセンス監修 歯科医院経営講座
このグラフからわかるように、実は退職していく歯科衛生士の75%は1ヶ月以内に退職しているという統計が出ています。
「辞めたい」と感じた多くの歯科衛生士は早い段階で退職を決断していることがわかります。
歯科衛生士は求人が多く、辞めてもまたすぐ働けることが理由のひとつにあるでしょう。
転職経験者はおよそ8割
日本歯科衛生士会「歯科衛生士の実務実態調査報告書」によると、転職経験がない歯科衛生士は22.2%で、およそ8割が「転職経験あり」と答えています。
また、「現在転職を考えている」は17.3%、「考えたことがある」は45%となっており、全体の6割以上の歯科衛生士が、勤めながら転職を考えた経験があるということです。
転職理由(常勤)
1位:経営者との人間関係 31.5%
2位:給料、待遇面 29.2%
3位:仕事内容 26.4%
上記の順位には、納得!の歯科衛生士さんも多いのではないでしょうか。
常勤以外では、結婚、出産が上位になっています。
長く働ける条件が整っていない医院も多くあります。
1ヶ月で辞めるのはおかしいことではないですよ!
転職後1ヶ月はまだ試用期間中
そもそも試用期間とは
ウィキペディアによると「試用期間は使用者が労働者を本採用する前に試験的に雇用する期間」とあります。
つまり、歯科医院側が、新しく入職してきた歯科衛生士の適性を判断するためにもうけられた期間です。
試用期間中と本採用の待遇は基本的には同じです。仮に給与や時間など労働条件が異なる場合は、試用期間中と本採用後それぞれの労働条件を明示することと定められています。
試用期間は、医院側と歯科衛生士がお互いマッチしているかを確かめる期間でもあります。試用期間中の退職をネガティブに考えすぎる必要はありません。
働いてみた結果、「自分に合わなかった」と感じることもあるでしょう。本採用後よりも退職交渉がしやすいこの期間に判断を下すことは良い選択かもしれません。
一方で、試用期間中の退職であっても履歴書に記載する必要があります。一般的には短期離職は次の転職に不利になることもあり、退職理由など説明を求められるかもしれません。
1年のうちに何度も転職を繰り返すのは、マイナスポイントです。
同じ失敗を繰り返さないことが大切です。
試用期間中はすぐに辞められるの?
試用期間中だからといって即日退職できるわけではありません。
まずは、医院の就業規則で退職のルールを確認してみてください。就業規則にある指定期日か、退職希望日の2週間前までの申告が必要です。
実際のところは、試用期間中の場合、即日か数日の間に退職する人が多いです。
院長との話し合いで、退職日が決まる場合が多いように思います。
また、以下のようなケースでは「やむを得ない理由」として即日退職が認められる可能性があります。
- 肉体的・精神的な病気により継続的に働くのがむずかしい
- 家族の介護や子どもの病気のケアに専念したい
- 夫の転勤に同伴するため引越しすることになった
- パワハラ、セクハラなどのハラスメントや、いじめや嫌がらせを受けている
- 違法な業務を命じられた
1ヶ月で辞めていいか判断する3つのポイント
心身に不調が出ている
こんな症状は出ていませんか?
- よく眠れない・朝起きられない
- 食べたくない・食べすぎてしまう
- 職場に向かおうとすると胃が痛くなる
- 頭痛や肩こりがひどい
- だるさなどの疲労感でやる気が起きない
- ため息がとまらない
何よりも大事なのは、自分の心と体。
限界までガマンせずに、休職か退職を検討してください。
待遇や労働条件が違った
労基法第15条2項によると、「労働契約の締結の際に示された労働条件が事実と異なる場合には、労働者は労働契約を即時解除できる。」とあります。
- 月収制と書いてあったのに、時給制だった
- 健康保険加入とあったのに、入れてくれない
- 出勤時間8時半からと言われたのに、7時半から出勤しないといけない
- 残業なしが魅力で入ったのに、毎日1時間以上残業
- 残業代をケチられる
以上のことは、実際に私の周りでもあった話です。
改善されないようなら、即日退職できる事例です。
保育園のお迎えがあるママや、プライベートを優先したい人にとって
1時間の残業は大問題ですよね。
個人経営の歯科医院は、雇用契約書のない医院も多いです。入職前に労働条件をしっかり把握するのがむずかしい場合もあります。言った言わないの争いになることも…。
転職の際に、転職エージェントを利用した場合は、雇用契約書をしっかり結びます。
自分の目標とする仕事ができない
・自分がやりたいと思っていた仕事内容と大きくかけ離れている
・院長の治療方法に不信感を持った
という話はよく聞きます。
新しい歯科医院で働くなら、「その医院のやり方に合わせる」というのは重要なポイント。
それができない、または合わせることにストレスを感じるようなら、もっと自分に合う職場を探した方がいいかもしれません。
いま感じている不信感は、半年後、1年後も変わらないです。
1ヶ月で辞めるデメリット
次の転職で不利になる場合も
試用期間中の退職であっても履歴書に記載する必要があります。
職場は基本的に「どれだけ長く勤めてくれるか」を重要視しているので、職歴を見た段階で選考から外れてしまうこともあるかもしれません。
ですが歯科衛生士は、有効求人倍率が23倍と非常に高いです。これは1人の歯科衛生士を23の医院で取り合いしている状況。そのうえ短期離職者も多い職業ですので、医院によってはそこまで気にされない場合も多いようです。
雇用保険の基本手当(失業保険)が受給できない
失業保険をもらうには、自己都合の退職の場合は、少なくても12ヶ月以上働いている必要があります。
辞めた時点で収入ゼロ。
貯金がなかったり、実家や家族に頼れない場合、大きなデメリットになってしまいます。
収入がゼロになると、正常な判断もしにくいです。
そのため、辞めるか悩み出したら、早い段階で転職活動をすることをお勧めします。
他の医院の情報を見ることで、自分がもっとやってみたい分野が見つかり、気持ち的にも余裕が出てくるかもしれません。
お金にも時間にも余裕がない…。そんな人は転職エージェントの利用がオススメ!
転職活動なんてしている余裕ない!って人は転職エージェントの利用がオススメ。
希望に合う医院をさがしてくれて、見学や面接のスケジュール調整もしてくれます。
地方在住ですと、ハローワークの方が求人が多い場合もあります。直接ハローワークへ行く時間のない方は、ハローワークインターネットサービスでの検索が便利です。
ただ、ハローワークの職員の方は歯科転職事情にそれほどくわしくないので、求人票に記載のある事項以外の情報を入手するのは困難です。
一方、歯科専門転職エージェントに相談すると、地域の給与の相場や求人の多い時期などの歯科業界についてや、気になる歯科医院の院長の人柄やスタッフの年齢層などの医院内の情報まで、様々なことを教えてくれます。
自分が働いているあいだにも、代わりに転職活動をしてくれるので、比較的早期に次の職場を決めることもできます。
転職エージェントファーストナビ歯科衛生士は、非公開求人を含めると日本最大級の求人数。情報提供力も高く、職場の様子や人間関係のリサーチもしてくれます。
転職を考えはじめたらまずチェックすべきエージェントです。
また、「早く決めたいけど、自分のペースで転職活動をすすめたい」という人は専任のアドバイザーがつかない、転職サイトの利用がオススメです。
転職サイトジョブメドレーはサイトがとても見やすく、医院の写真も多いので、雰囲気をつかみやすいと人気です。
上記は私も登録したオススメの2社です。情報収集だけでもOKなので登録しておくと便利ですよ!
一切お金はかかりません。
〈ジョブメドレー公式サイト〉
登録無料!歯科衛生士の転職ならジョブメドレー
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1か月で辞める時の伝え方
対面で伝えるのが一般的
電話やメールで伝えると、常識がないという印象をもたれがちです。やむを得ない事情があるとき以外は直接会って伝えましょう。
電話やメールで退職の意思を伝えていいとき
こんな場合は、直接でなくてもOK。無理は禁物です。
- 心身の不調で出勤できない
- ハラスメントを受けている
- 育児や介護のなどの家庭の事情
伝えかたの例文
転職後1ヶ月などの試用期間中の退職の場合、「職場が合わなかった」が主な原因であることがほとんど。そんな場合はシンプルにこう伝えればOKです。
〈例文〉
実際に働いてみて自分にはこの職場は合わないと感じました。試用期間中の立場でこのようなお話をすることになり大変申し訳ないのですが、退職させていただきたいと考えております。
私もほぼ上の文章のまま伝えています。
ここで働きたくない人に働いてもらう必要はありません。今日で辞めますか?
と院長から聞かれ、
みなさんにご挨拶したいので明日の出勤を最後に退職させてください
と、無事翌日の退職が決まりました。ホントに緊張したし怖かった…
これは試用期間中だったからで、本採用後であったらこうはいかなかったと思います。
〈体調不良による退職の例文〉
体調不良が続いており、このまま仕事を続けるのがむずかしくなってしまいました。退職して体調を整えたいと思っています。試用期間中に辞めることになってしまい、申し訳ありません。
〈介護による退職の例文〉
これまで母が祖母の介護をしていたのですが、母の体調が思わしくなく、自分も実家に帰り介護を行うことになりました。試用期間中に家庭の事情で勝手なことを言い、大変申し訳ありませんが、退職させていただきたいと思っています。
辞める理由が家庭の事情だと、引き止めたり追求したりしづらいです。
体調不良や介護は「やむを得ない理由」にあたるため即日退職できる可能性があります。
「子どもを祖母に見てもらえなくなった」や「子どもがあまりにも休み過ぎて働けない」といったお子さんの事情で即日退職していった方も何人かいましたよ。
私は、院長の都合もあり、平日ど真ん中に伝えましたが、日にちを選べるのなら、休みの前日の診療後が良いです。休みをはさむとお互いに冷静になり、気持ちも少し落ちつきます。
どうしても辞められないなら退職代行という手も
- 辛くて今すぐ辞めたいけど、伝える勇気がどうしてももてない。
- 退職を申し出たが、後任が決まるまで辞めさせられないと言われた。
- パワハラ院長が怖すぎる。
歯科業界ではこんな話を本当によく聞きます。
法律上は退職届を出して2週間後に、退職可能です。退職届を郵送し、2週間体調不良による欠勤をすればそのまま退職することはできます。
体調不良は、出勤できない正当な理由になりますので、無理をしてまで出勤する必要はありませんよ。
ただし、欠勤の連絡は必ずしてください。
退職届を出す勇気もないし、体調不良の連絡もしたくない。とにかく職場には連絡せずこのまま辞めてしまいたい。
そんな人は退職代行を利用して、自分のこころと身体の負担を減らしてください。
退職代行とは、退職の意志を代わりに伝えてくれるサービス。職場への連絡や出勤は一切必要なく、退職手続きが完了します。
最近テレビやネットでもよく報じられ、利用する人が続出している退職代行ですが、「実際どんなことをしているの?」「あやしくない?」なんて感じる人もいると思います。
退職退行モームリは、透明性を全面に出した運営をしていて、毎日の実績報告をホームページ上に載せています。退職確定者の人数だけでなく、会社との電話内容まで報告されていて、生の実態がよくわかりますよ!
2024年7月26日の実績報告によると、65名の退職決定者のうち最多の、13名が医療関係だったそうです。
歯科衛生士を含む、医療関係者の離職率の高さがうかがえる結果ですよね。
また、利用者の退職までの勤続年数でいうと、1〜6ヶ月が約6割と最多。このことから、「1ヶ月で辞めたい」と思う人はとても多く、自分だけではないことがわかります。
退職代行モームリは、YouTube配信もしているため、知名度が高く利用者数も多い会社です。
気になる方は、退職代行モームリ公式ホームページよりチェックしてみてくださいね。
まとめ|1ヶ月で辞めても大丈夫!重要なのはその後
転職後1ヶ月で辞めたいと考える歯科衛生士はとても多いことがおわかりいただけたと思います。
あなただけではありません。
求人も多く働く場所はたくさんあります。1か月でやめたら次が見つからないなんてことはありません。
転職をえらんだ場合には、同じことを繰り返さないことが重要です。
そのためには、
・なぜ転職したいのか
・自分にとって何が大切か
この2つを明確にしましょう。
あなたに合った幸せな働き方ができる職場が見つかるはずです!
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