「主婦って、みんな何歳までパートしてるんだろう?」
「あと何年今のペースで働けるかな」と、ふと考えることはありませんか?
実は、60代になってもパートで働いている女性は想像以上にたくさんいます。
でも、今すぐ「○歳まで働く!」と決めてしまう必要はありません。
今回は、データを見ながら、その時々の暮らしを大切に無理なく働く考え方をお伝えしていきますね。
主婦はパートで何歳まで働く?50代・60代の現実データと働き方

50代に入ると、「主婦のパートは何歳まで働くのが普通なんだろう?」と、周りの様子が気になりますよね。
「60歳を過ぎても働く人は多いのかな」と考える方もいるでしょう。
まずは、50代から60代の女性が実際どのくらい働き続けているのか、客観的なデータから現実の姿を見ていきましょう。
50代・60代女性の多くがパートなどで働き続けている現実
総務省の調査データから、女性の年代別就業率を確認してみると、次のような結果が出ています。
| 年齢階級 | 女性の就業率 |
|---|---|
| 45〜54歳 | 82.0% |
| 55〜59歳 | 76.9% |
| 60〜64歳 | 65.8% |
| 65〜69歳 | 46.1% |
参考:総務省「労働力調査(基本集計)2025年(令和7年)平均結果の概要」より
数字を見ると、50代後半(55〜59歳)では4人に3人以上にあたる76.9%の女性が働いていることがわかります。
さらに60〜64歳になっても6割以上の人が仕事を持っており、60歳を迎えたからといって一斉にパートを辞めるわけではありません。
60代を過ぎても働き続けるのは、今や特別なことではないといえます。
「何歳まで働くか」に決まった正解はない
こうしたデータを見ると、「みんな働いているなら、私も65歳までパートを続けないといけないのかな」と感じてしまうかもしれません。
ですが、主婦がパートを何歳まで続けるかという問いに、ひとつの正しい答えはありません。
長く働くかどうかは、以下のように置かれている状況でまったく違うからです。
・ご家庭の経済状況や、これから必要なお金
・年齢とともに変化する体調や体力
・職場の環境や、立ち仕事などの身体的負担
・「社会とつながっていたい」といった働く目的
・本人の気持ちやライフスタイル
周りの状況はあくまで参考としてとらえ、自分にとって心地よい選択をしていけたらいいですよね。
主婦が何歳までパートを続けるか考えるための「お金」と「働く理由」

自分が「何歳まで働くか」を具体的にイメージするとき、切っても切り離せないのがお金の問題です。
「65歳までは働かないと生活が厳しいのかな」と不安を感じる主婦の方も多いのではないでしょうか。
60歳から65歳以降の収入・年金と生活費のイメージ
公的年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)が原則として受け取れるのは65歳からです。
そのため、50代のうちから「60歳で今の仕事を辞めた場合、65歳までの5年間をどう過ごすか」を考えておくことは大切です。
もちろん、希望すれば60歳から年金を減額して受け取る繰上げ受給や、条件によって特別支給の老齢厚生年金を受け取れるケースもあります。
ただ、実際には60歳以降も以下のような形で働き方を選んでいる方が多くいらっしゃいます。
・60歳以降も今と同じペースでパートを続ける
・週2〜3日に日数を減らして体に無理のない範囲で働く
・貯蓄を取り崩しながら月数万円のパート収入で補う
いくら貯蓄があっても、毎月口座残高が減っていくだけの生活には少し抵抗もあるものです。
無理のないペースで月数万円でもパート収入があると、精神的な安心感が違います。
また、65歳以降の生活費についても「老後は毎月○万円不足する」という極端な情報に振り回される必要はありません。
ご家庭によって住宅費や生活費、もらえる年金額はまったく異なるからです。
まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、ご自身やご夫婦の見込み額を確認してみるのがおすすめです。
たとえば、夫婦の年金見込み額が月20万円で生活費が月23万円の場合、不足するのは月3万円ほどです。
必ずしもフルタイム並みに稼ぎ続ける必要はなく、月3〜5万円ほどのパートや貯蓄からの補填で補える計算になりますよね。
収入だけでなく「健康やつながり」のために働く人の割合
主婦がパートで働く理由は「お金のため」だけとは限りません。
内閣府の公的調査(60歳以上の就業者対象)によると、働く理由として次のような結果が出ています。
| 働く主な理由 | 割合 |
|---|---|
| 収入のため | 55.1% |
| 体によい・老化を防ぐため | 20.1% |
| 自分の知識・能力を生かせるため | 12.4% |
| 仕事そのものが面白いから | 4.8% |
| 友人や仲間を得られるから | 3.0% |
参考:内閣府「令和6年度 高齢社会対策総合調査」
このデータは60歳以上を対象としたものですが、50代の方が先を考えるうえでも参考になりますよね。
半数以上の人が収入目的である一方で、約2割の人は「健康維持や老化防止」を目的に働いています。
適度に身体を動かしたり、職場の人と会話を楽しんだりすることが、生活のハリになっている人も多いのです。
「収入を得ること」だけに縛られず、ご自身の健康や心のゆとりを守れるペースで働き方を選んでいきましょう。
体力や家庭環境に合わせてパートの働き方を柔軟に変えるコツ

主婦がパートで何歳まで働くかを考えるとき、「今のペースで働き続けるか・すっぱり辞めるか」の二択だけで悩む必要はありません。
ご自身の体力や家庭環境の変化に合わせて、働き方のペースを柔軟に変えていけばよいのです。
週の勤務日数や時間数を少しずつ減らしていく
「今の週5日勤務だと毎日ヘトヘト…」と感じているなら、週4日や短時間の勤務にペースを落とす方法もあります。
生活や年齢の変化に合わせると、たとえば次のように働き方を調整できます。
| 時期 | 働き方のイメージ |
|---|---|
| 50代半ば | 教育費が必要な時期は週4日しっかり働く |
| 60歳前後 | 身体の負担に合わせて週2〜3日にシフトを落とす |
| 60代以降 | 朝2時間だけの短時間パートで無理なく働く |
たとえば60代以降に朝2時間だけ働き、月約4万円の収入があれば、年間では約50万円になり、老後資金の取り崩しを抑える助けになります。
職種は変えずに「働く環境」だけを見直してみる
働き方を柔軟に変えるコツの一つとして、「職種は同じまま、働く場所を変える」という方法もあります。
私は歯科衛生士としていくつかの歯科クリニックで働いてきました。クリニックという同じくくりでも「一日中動き回る忙しい職場」と「座る時間があり落ち着いた職場」では体力的な負担がまったく違います。
体力にあまり自信がない私の場合、座れる環境がある今の職場だからこそ続けられていると感じます。
これはどんなお仕事にもいえることかもしれません。
たとえば飲食店でも、回転の早い忙しいお店と、席数の少ない落ち着いたカフェでは体の負担は変わってきますよね。
事務仕事でも、自分のペースで入力作業ができる職場もあれば、電話応対と書類作成を同時にこなすような忙しい職場もあります。
勤務日数や時間だけでなく、立ち時間や忙しさなど、「今後も無理なく続けたいと思える環境か」を基準に見直してみるのも大切です。
「職種は変えずに、働く場所を変える」という方法は、50代以降でも検討しやすい転職方法ではないでしょうか。
負担を感じているなら別の仕事を知っておく
もし「今の仕事はもう長く続けにくいな」と感じたら、50代のうちに他の仕事について知っておくのも一つの方法です。
たとえば、主婦として当たり前のようにやってきた「家事経験」を生かせる仕事もあります。
「タスカジ」のような登録制の家事代行マッチングサービスでは、掃除や料理など長年の主婦としての経験がそのまま立派なスキルになります。
シフトの自由度が高く、自分のペースで働けるのは、年齢を重ねてからの働き方として嬉しいポイントです。
「家事代行ってどんな仕事なんだろう?」と気になる方は、オンライン面談で仕事内容や働き方について話を聞けますよ。
「ひとつの仕事に縛られない」と思える選択肢を持っておくことが、50代からの自分らしい働き方を見つけるきっかけにもなります。
スキマ時間に求人アプリを開いて「50代・60代歓迎」の仕事を眺めてみるのも、立派な情報収集です。
「何歳まで」と決めつけず今の自分に合った働き方を選ぼう

「あと何年パートを続けられるだろう」と悩むこともありますよね。
「60歳過ぎたらどうしよう」と考えると、つい目標となる年齢を決めなければいけない気がしてしまいます。
でも、今すぐに「〇歳まで働く」とゴールを固定しなくてもいいのではないでしょうか。
5年後、10年後には、
「もう少し今の仕事を維持したい」
「少し仕事のペースを落とそうかな」
「社会とつながるために、外に出たい」
「違う仕事にチャレンジしてみたい」
と、気持ちが変わっているかもしれません。
収入が必要なら無理のない範囲で働く。体力的にきつくなってきたら日数を減らす。今の仕事が合わなくなったら別の働き方を探してみる。
「何歳まで働くか」という数字にこだわるよりも、「そのときの自分の暮らしや体力、気持ちに合った、無理のない働き方ができているか」を大切にしていきたいな、と私は思っています。
まずはご自身の年金見込み額などを確認しつつ、これからどんなペースで暮らしていきたいか、ゆっくり考える時間を持ってみてくださいね。


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